SHOTGUN(続)

The Study of HOT plasma Generation Using Novel technique

X線の雲状構造

ガスパフZピンチプラズマのX線ピンホール写真には雲状構造が見られます。多重露光することにより、はっきりと観測することができます。この雲状構造が何かということは長年の疑問でした。

空間分解能を持つX線分光器で調べてみると、これは電極物質のKα線であることがわかります。

しかも、X線はプラズマがピンチした瞬間にのみ、パルス的に放射されます。

微粒子の発生

装置の周囲に等間隔にガラス板を置き、放電による飛散物を採取しました。

積算されているので均質になることを期待していましたが、方位角方向にモードをもって飛散しているようです。飛散物はプラズマの運動の影響を受けていると考えられます。
電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)で観測すると、1~100 μmの大きさをもつ微粒子であることがわかります。X線分析器(EDX:Energy Dispersive X-ray spectroscopy)による分析で、これが電極物質であることもわかります。まるで溶けた金属がそのまま張り付いたようです。

微粒子のリアルタイムの観測

X線の雲状構造はピンチ時における微粒子(あるいは蒸気)の分布を表していると考えられます。任意の時刻における微粒子のふるまいを調べるため、X線のシャドウグラフによる観測に取りかかりました。